Ccfolia Log

パワプロ

「ハハハ！ 相変わらずポジティブだな～光は」
まるで天真爛漫な雰囲気を醸し出す野球帽を被った少年の名は「パワプロ」
こんな名前だが、誰がなんていったって日本人だ。

パワプロ

「でもなぁ～ 俺は楽しみ半分
　悲しみ半分なんだよなァ～」

パワプロ

「そりゃあ……野球ができないからな！」

パワプロ

パワプロ。野球帽をいつも被ってるだけあり
彼は「野球」に強い思い入れがあり、幼いころから野球に打ち込んでいるのだ
打ち込みすぎて、今回の修学旅行にもバットとボールを持ってこようとしたが

パワプロ

さすがに先生に止められ
今日だけは野球の事を忘れなさいと言われてしまった。

パワプロ

「野球に打ち込まない俺なんて俺じゃねえよ～
　はぁあああ～～～悲しいなぁ、修学旅行今から中止になんないかな？」

パワプロ

「……」

パワプロ

「じょ、冗談だって！
　なんでそんな悲しそうな顔すんだよ！ いや楽しみたいもんな！
　ごめんてごめんて！」

パワプロ

「あ"っ！ てめ……くそっ……光、謀ったな！？ 光！」

パワプロ

「!?　おわァァァァァアア～～～～っ!!?」
その衝撃を理解するのに一秒、何が起こったのかを理解するのに更に一瞬
そして叫ぶのに更に時間を要した。

パワプロ

まさに突然の出来事だった。

パワプロ

35+1d10 (35+1D10) ＞ 35+3[3] ＞ 38

パワプロ

「うっ……うう───……」

パワプロ

（痛、くない？
　気絶してたようだけど、気絶してる間に何かあったのか……
　放り出されたようだけど……）

パワプロ

目を開くまでに時間を要した
いや、数秒が数分にも数時間にも感じただけだ。

パワプロ

何か目を開くのが恐ろしくってたまらなかった。

パワプロ

だが、このままこうしてもいられない

パワプロ

だから、俺は目を開いた。

パワプロ

「う、うわぁあああああああああああ！！？」

パワプロ

俺は思わず、咄嗟にその火から逃げようとする。

パワプロ

38+2d10 (38+2D10) ＞ 38+11[1,10] ＞ 49

パワプロ

「はぁっ……！？　はっ……？
　はっ、何だよ、これぇ！ 俺の腕！ 燃えて……！」

パワプロ

何度も、何度もその腕をはたく。
はたくが、火は収まらない。

パワプロ

「お前何なんだよぉっ……！！？」

パワプロ

「はぁっ、はぁぁあ……！ っ……あっ……」

パワプロ

その時、自分と同じくバスから運よく放り出されたのか
"佐藤光"が視界に入る。

パワプロ

彼女が目に入ると、次第にその火はおさまっていく。
平常心を取り戻した、いや、何かもっと大事な"何か"が失われていない事に
自分の中の何かが消沈したのだろうか……？

パワプロ

「あっ、あぁあ……ひ、光！ お、おい光ぃ！」
何がなんだかわからない、自分の腕が何故燃え上がったのか
何故熱くないのか、何故自分は服こそボロボロなのに傷一つないのか

パワプロ

……わからない
わからないけど、彼女がそこにいるのが確かな事だった。

パワプロ

「っ……！？ …………」

パワプロ

同じだ。彼女もボロボロのように見えて。
俺とおんなじで傷一つ無かった。なかったけれど。

パワプロ

どうだっていい、光は無事だった、無事だったんだ。

パワプロ

「大丈夫か！ ひ、光！ ほら、しっかりしろ！」

パワプロ

「…………」

パワプロ

「…………」

パワプロ

俺は黙り込んでしまった、確認のために
バスの方を再び見る勇気がなかった。いやあれは一瞬ちらと視界の端に見えたが

パワプロ

あれはもうバスではなかったのだから。

パワプロ

「!!! ……きゅ、救助隊の人か……？」
一度、目を強く絞るようにきゅうっと閉じると
思いっきり振り返ると

パワプロ

そこには

パワプロ

「…………！？！？」

パワプロ

日常からはかけ離れた、異質な何かがいた。

パワプロ

「うわぁぁぁぁっっっ！！！」
するとパワプロの腕が再び燃え上がり。

パワプロ

「ぎゃっ！」
燃え上がった瞬間に、自分で尻もちをついてしまう。

パワプロ

「お、お前……お前何なんだよぉっ！？」
自分の腕が燃え上がった事に動揺しながらも
無意識にその火を、彼に向けるように

パワプロ

「救助？ 嘘つけよ！ お、お前……もしかしてっ……

パワプロ

バスを横転させたんじゃないだろうな！？」

パワプロ

「…………ぇ」

パワプロ

「……よ、よかった、み、皆、生きてたんだ……ははは……」

パワプロ

パワプロは立ち上がり、バスの方へとゆらりと歩を運び始めてしまう。

パワプロ

「田中……鈴木！ お、おい！ 大丈夫かよ！
　お前ら痛くないのか？ ほら！ 早くこっちにこいよ！」

パワプロ

「お、おい？ ……どうしたんだよ！ なんか、言えよ！」

パワプロ

「うわぁああああああああ！！！？　あぁ……！！？」
すると先ほどのロボットが目の前に……！

パワプロ

「な、なんだよ！？ 意識って！ やっちまってるって！」

パワプロ

「お前何なんだよぉっ！！！」

パワプロ

「この火も一体、なんなんだよ！ 消してくれよぉっ！」

パワプロ

「は、はぁっ！？ たす、……助けたいに決まってるだろ！
　あ、あいつらは、怪我をして、それで気が動転してるんだろ！？」

パワプロ

「だから早く助けてくれよ！」

パワプロ

「っ！ はっ……あ、危ないっ！！！」
その言葉を聞いて、パワプロは───その異質な何かが
自分を守るものだと心で理解したのか。

パワプロ

そう、攻撃が来ることを叫んだ。

パワプロ

「っ！？」
光の前に立つ形で、後退しその光景を見据える。

パワプロ

「おいっ！ 何やってんだよ！
　俺の友達に何するんだよっ！！！」

パワプロ

だが、もう彼らが"異質な何か"になっていたのは

パワプロ

彼も理解していたが、まだ現実を見れていないようだ。

パワプロ

「…………」

パワプロ

その光景を呆然と見ていた、否、見据えていた
腕から無意識に炎を揺らめかせながら。

パワプロ

「…………正気じゃないどころの話じゃないだろ……
　どうなってんだよ……なあ、教えてくれよ……
　病院にそりゃ送るだろうよ、けど」

パワプロ

「わかんねえよ……なんで俺の腕は燃えて
　傷も一つもなくて……それに……それに……
　それにぃっ……！！！」

パワプロ

「…………」

パワプロ

「あ、ああ……何で……ですか？」

パワプロ

落ち着きを少しずつ取り戻しているのか
敬語になり、表情は僅かだが緩む。

パワプロ

「ちょ、超能力……そ、そんな……いえ……
　し、信じざるを……得ない、ですね……これは
　でないと……そうだよ、な……」
自分に言い聞かせるように、そして俯く。

パワプロ

「し、深呼吸……深呼吸……っ……！」
すると凍った生徒たちが目に入って、思わず一際激しい火があがる。

パワプロ

「…………俺の友達は」

パワプロ

「俺の友達は、一体、どうしてあんな……あれは、一体……」
氷山が消え失せたのを見ながら、友達だった何かを見る。

パワプロ

「！！」

パワプロ

「うわぁあああああああっっっっ!!!!」

パワプロ

その時、佐藤光の前にやはり無意識に立つ。
彼女がもう、唯一自分の前で正気を保ち、そして寄り添ってくる"友人"
失うわけにはいかない、そう思ったのだろう。

パワプロ

全ての光景がスローモーションになる中
異質だが、味方をしてくれる彼の言葉が耳を通り抜けていく。
超能力、コントロール、理性……俺のあの友達たちも、そしてこの運転手もコントロールできなかったゆえに？

パワプロ

では、俺も
コントロールができなければ、ああなるのか

パワプロ

…………すると俺の手を温もりが覆った。

パワプロ

…………

パワプロ

俺は

パワプロ

その時、護りたい存在に誓うように
手を前に伸ばした途端。

パワプロ

「うぉおおおおおおおおおぁああああああああ!!!!!!!」

パワプロ

絶叫。

パワプロ

それと同時に、炎の剣が手元に現れ

パワプロ

運転手だった"理性なきモノ"に向かい、その炎を薙いだ。

パワプロ

そう、それこそバットのように
そして薙いだ炎は、ボールのように。

パワプロ

「はあっ、はあっ、はあっ……はあっ……あっ……」

パワプロ

「お、俺……やっちゃったのか……は、ははは……ひ、光
　俺マジで人間じゃ……」
しかし、その佐藤光も、おそらくは……

パワプロ

「…………」

パワプロ

"護れた"
そう何者かに囁かれるように、言われた気がして
俺は平静を保っていった。

パワプロ

「……光……」
きゅっと口元を結び、眉間に皺を寄せると。

パワプロ

「なんで、俺たちはこんな事になってしまったんですか！
　教えてください……誰が、誰がこんなことを！
　ただの事故じゃあないんでしょう！？」

パワプロ

「…………」
それを聞くと、無言で頷き。

パワプロ

「光、立てるか」

パワプロ

「肩、貸すよ」

パワプロ

49+1d10 (49+1D10) ＞ 49+3[3] ＞ 52

パワプロ

「……UGN……アメリカのすっごく大きい、凄い事をやってて
　偉い人たちも関わってるとか、色々話を聞いてましたけど……
　…………そんな組織で、こんな事は日常の裏で当たり前のように……」

パワプロ

「けれど、けれど……なんで……俺たちなんだよっ……
　……俺たちじゃなくても、こんなのダメだけどさ……」

パワプロ

「……リプロダクション、FH……
　テロリストなんて、人生で一度も会わないし会いたくないと思ってた
　けれど……俺は"テロ"に遭ったんですね……」

パワプロ

「……もう、二度と戻れないんですね……
　田中も、鈴木も……」

パワプロ

「…………」
俺はそれに対して、そっかよかった、とも言えなかった
治療法というものに希望が見いだせるのか心底疑問なのと、もう俺たちと同じ時間を過ごせない事が確定したのだから……。

パワプロ

そして俺は次第に憤りを感じてきたのだ。
彼に対してじゃない、UGNに対してじゃない。

パワプロ

他でもない、その"テロリスト"に。

パワプロ

「俺、協力します
　この力をさっき使いこなしたんだから、今の俺ならあなたと一緒に
　テロリストを倒せると思うんです……！」

パワプロ

「俺の友達もあの運転手さんも実質殺されたも同然なんだ
　それに、それに、あいつらの家族もあいつらに二度と会えないかもしれない
　そう考えると、むかっ腹がたってしょうがねえんだよ……！」

パワプロ

「危険な道だって！？ もう俺はテロリストに危険な目に遭わされて
　そして……俺は今さっき、窮地を脱したんだ！ それに……それに……
　俺は"護らなきゃいけない人"がいるんだ！ じっとしてるだけじゃどうにもならない！
　せめて、せめて、そのテロリストの居場所だけでも俺は突き止めたい！
　それでいいだろう！？ でないと……俺……!!!」

パワプロ

「頭がおかしくなりそうなんだよ……！！！」

パワプロ

光の手を思わず握る。

パワプロ

「……！」

パワプロ

「……ありがとう、ございます……！
　邪魔はしません、俺、"安打"ぐらいは出しますから……！」

パワプロ

「この樹海のどこかにリプロダクションがいるはずだ！
　俺はやります！」

パワプロ

「…………任せろ！ 野球用語なら全部覚えてるからな！
　だから情報収集も多分できるはずなんだ！」

パワプロ

「うおおっ！？ な、なんだ、なんだ？」

パワプロ

「こ、こんな事が……あ、ありがとうございます……！」
受け取ると、少し神妙な顔になり。

パワプロ

神妙な顔をしていると、光がそう自分から言い出して
ハッ、と目を見開く。

パワプロ

「……光、大丈夫だ！
　えっと……確か、VTRさん、の言う通りさ
　だから自分を強く持ってくれよ」

パワプロ

「ありがとう、ございます！
　……ロイス、これは決して途絶えないようにします
　だから俺、調べに行きます……意を決して」

パワプロ

端末を握りしめて、樹海の木々を縫うように歩を運び始める。

パワプロ

「痕跡……」

パワプロ

「わかりました……VTRさん……！」

パワプロ

-ロイス獲得-
〇ミスター・VTR
〇信頼/不信感

パワプロ

その時、胸の内にじわりと熱いものが滲んだかと思えば
俺は痕跡と端末を頼りに情報収集を開始した。

パワプロ

絶対にホームランを打ってやる！

パワプロ

-リプロダクションについて

情報UGN1に加えて、ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰﾙｰﾑの2

パワプロ

2dx+10 (2DX10+10) ＞ 6[2,6]+10 ＞ 16

パワプロ

ゲッ　ミスった

パワプロ

違う違う！

パワプロ

2dx10+2 (2DX10+2) ＞ 8[2,8]+2 ＞ 10

パワプロ

これ11ってことで……

パワプロ

●リプロダクションについて
・FHに所属するエージェント。本名はリサ・シルヴァーという。シンドロームは、ブラム＝ストーカー、キュマイラ、オルクスのトライブリード。
　死体に自身の血液を投与することで、死体に残されたレネゲイドウィルスを刺激し、オーヴァードとして覚醒させるという研究を行っていた。
　PC1達が乗車していたバスを攻撃した犯人であり、その目的は新たに触媒とするための死体を調達するためだ。また、彼女の力の影響か、外部へ通信を行うことが不可能になっている。
　現在PC達が居る樹海に研究所を構えているようだが、その場所は巧みに隠蔽されている。

パワプロ

「はぁっ……はぁっ……」
単純作業がむしろ骨が折れそうだった。
豪快な単純作業なら慣れっこだが、こういう地道な単純作業はむしろ苦手だ。

パワプロ

「…………リサ……シルヴァー……!!!!」

パワプロ

「それがあのテロリストの名前……そしてやっぱり
　そいつが犯人だった……！！！」

パワプロ

「っ、こんな悪趣味なのに……理性が無いんですか？
　理性がないというより倫理観が無いというか俺はそんな感じがします
　テロリストがその、ジャームだったら、俺は憎めなくなります」

パワプロ

「むしろ正気であった方が、俺は」

パワプロ

ぐっ、と握り拳を作り。

パワプロ

「……VTRさん……すいません、カッとなってしまった……
　今はそんな事してる場合じゃありませんよね」
と、次に研究所について調べようとするが

パワプロ

「……塁に出たのでバッター交代、って事で
　お願いできますか？ VTRさん……」
クタクタな様子を、というより、その時の為に体力を残したくて
見た目がロボットだからという偏見もあるだろうが、VTRに頭を下げて、頼む。

パワプロ

52+1d10 (52+1D10) ＞ 52+7[7] ＞ 59

パワプロ

「研究所の場所もこれでわかりましたね……
　……っ、しかし……血を操り、獰猛な獣の力を持ち
　それどころか領域をゆがめる事のできる……テロリスト、か」

パワプロ

「…………」

パワプロ

少しぶるっと震えを見せる。

パワプロ

「…………」
思えば、もしも光の前から俺がいなくなったら光がどうすんだろう。
光にとって、もう同学年の唯一の友達、生き残りは俺しかない。

パワプロ

いや、怖くはない、怖くはないぞ？
俺は怒りに震えてるだけだ、これは武者震いだ
強豪校との試合だってこれぐらい……これぐらい……

パワプロ

「!!?」

パワプロ

「光っ……！！！！」

パワプロ

「っ……！」
ま、まさかこいつ、最初から俺たちの近くで！？

パワプロ

「なっ……」

パワプロ

「光を返せぇっ！！！」

パワプロ

「…………光ィイイイ！！！」

パワプロ

拳を地面に叩きつけて、VTRを見る。

パワプロ

「俺は追うっ！ そして俺はあいつを倒す！
　そして光を取り戻す！ もう覚悟は決まった！
　いや決めるしかないっ！」

パワプロ

「…………すいません
　けれど、タネが明かせた先できっと奴との戦いは避けられない
　VTRさん、あなただけには戦わせない、あいつは俺たちの何もかもを
　奪い取っておきながら、あんな事をまだしでかす事ができる」

パワプロ

「俺は落ち着きません！ あえて……
　この怒りを抑えきらない事が、俺のこの"闘魂"を燃やせる気がするんです」
腕から火が噴きあがり。

パワプロ

「……VTRさん、改めてお願いします……！」

パワプロ

「うわ！ ありがとう！」

パワプロ

「けれど、頼りにしてます……命の恩人として
　先人として……（よくわからないロボットだけど）」

パワプロ

「はい……！」

パワプロ

「やっぱりおかしい……くそっ！ こ、これが領域ってやつなのか！？」

パワプロ

「相手が次に投げてくる球種が何となくわかるぐらいかな……
　それ以外はからっきし……二択問題で、全部外して0点取るぐらいには……」
と、ぼそっと呟く。

パワプロ

「ああ！ 相手もその分計算してくるだろうから
　それならピンと来て振る方が、相手より頭も使わないし
　打った時、よく飛ぶからな！ 気持ちの持ちようのおかげかもしれない」

パワプロ

「"ここ"だと思ったら……"そこ"、か……！」

パワプロ

「ぬぬぬぬ……それなら！」
じいっと見据えるのでなく、目を閉じ。

パワプロ

待てよ俺1dxなんだけど……

パワプロ

1dx (1DX10) ＞ 4[4] ＞ 4

パワプロ

う、裏切者（ダブルクロス）……！

パワプロ

（感謝）

パワプロ

「うおお……こ、こんなでっけぇ建物を……隠してたのかよ！」

パワプロ

「ありがとうございます！ しゃあっ、行きます……！！！」
そのまま研究所へと足を踏み入れる。

パワプロ

（罠があろうがしったこっちゃない
　一刻を争うんだ！ 光！ 待ってろ……！）

パワプロ

59+1d10 登場/リザレクト (59+1D10) ＞ 59+3[3] ＞ 62

パワプロ

「光！ っ……んだと……人をなんだと思ってるんだ！」

パワプロ

「……そんな事に光を巻き込むなァっ!!!!」

パワプロ

4d10 ジェネシフト (4D10) ＞ 22[8,3,7,4] ＞ 22

パワプロ

（2+2）dx 意思 (4DX10) ＞ 6[2,5,6,6] ＞ 6

パワプロ

2d10 侵蝕率増加 (2D10) ＞ 11[1,10] ＞ 11

パワプロ

いないよなぁ！？（無い）

パワプロ

「テメー……！！！」

パワプロ

「…………」

パワプロ

「やる」

パワプロ

「それでも……やるさ！」

パワプロ

この女が俺より先に動く事ぐらいわかってる
だがなにが待ち受けようと、俺は

パワプロ

『一発』……叩き込んでホームランにしてやるッ！

パワプロ

「なんとでもなるはずだ！！！」

パワプロ

「V……VTRさ……!!!　っ……!!!」
無惨な姿になるVTRを見て、目を見開く。

パワプロ

「……!!? VTRさん……!!!」
起き上がった彼を見て、安堵、否、勇気をもらう。

パワプロ

「繋がりがあれば、このぐらい……！」
光の入った装置を見て、歯を軋ませながら

パワプロ

（変わる事……そうだ、信じろ、俺はオーヴァードになる前も
　変わりまくってきたじゃないか！）

パワプロ

すると手を伸ばし、その手元に
炎のバットが現れた……

パワプロ

【マイナー】
〈氷炎の剣 5〉
〈地獄の氷炎 4〉

パワプロ

（今、この場で許せないヤツは誰だ……！）

パワプロ

-ロイス獲得-
リザ・シルヴァー
/〇憤懣

パワプロ

-ロイス獲得-
FH
/〇隔意

パワプロ

（だが、振り払え！ 憤懣も隔意も
　そして……俺の今までの日常ですらも……!!!）

パワプロ

（きっと帰還する、けれど今は、今は……
　父さん、母さん……許してくれ！）

パワプロ

（そして、ミスター・VTR……俺はもう支えられるだけじゃあない！
　見ていてくださいっ！）

【タイタス昇華】
・野球←S ダメージ量5d10増加

以下、クリティカル値現象
・両親
・学校
・リサ・シルヴァー
・FH
・ミスター・VTR

パワプロ

【メジャーアクション】

〈結合粉砕 6〉ダイス+6 装甲無視
〈フレイムタン 4〉射程：視界　命中-1
〈コンセントレイト:サラマンダー 3〉

パワプロ

（4+3+6）dx2+6 (13DX2+6) ＞ 10[1,2,3,4,5,5,6,6,6,6,7,7,9]+10[2,2,2,3,4,4,5,5,5,6,6,10]+10[1,1,2,2,3,4,5,5,6,7,7,10]+10[1,1,2,3,5,6,7,7,8,8]+10[2,3,4,4,4,6,7,9]+10[1,1,2,5,6,7,7,9]+10[1,5,5,5,7,8]+10[2,3,4,4,7]+10[1,2,4,9,9]+10[1,1,4,7]+10[2,8]+10[1,9]+10[3]+1[1]+6 ＞ 137

パワプロ

19d+27 氷炎の剣の命中判定マイナス忘れてたけどどうせ変わらないからいいや！ (19D10+27) ＞ 113[4,6,10,2,7,5,9,2,9,4,6,2,7,8,2,3,9,9,9]+27 ＞ 140

パワプロ

「───うおおおおおおおおおっっっっ！！！！」

パワプロ

炎のバットが───炎の弾を弾くッ!!!!
その炎は闘魂を込められたためか、その威力を増し
イージスの盾に直撃するッッッ!!!

パワプロ

「行けぇえええええええっっっっ！！！！！！！！！」

パワプロ

108-（1+1）d10 2倍振り (108-2D10) ＞ 108-14[9,5] ＞ 94

パワプロ

信じてたぜ　光（のロイス）……！

パワプロ

「光……光……!!!」

パワプロ

「コンピュータを操作できますか！？ VTRさん！」

パワプロ

「ああ！ 助けてやったぜ！ VTRさんに背中を押してもらったのもあるけどな！」

パワプロ

「…………光、光、もう大丈夫だ、大丈夫だからな……」

パワプロ

「…………」

パワプロ

（そうか、もう俺たちは戻れない）

パワプロ

（日常に帰ったとしても、あの楽しい日常を
　元のように歩めないんだ……）

パワプロ

「…………」

パワプロ

「うっ」

パワプロ

そう言われて、初めて意識する。

パワプロ

おそらくだが、人生で初めての意識であろう。

パワプロ

佐藤光には聴こえていないが、パワプロはこの温もりに新たな"日常"を感じたのであった。

パワプロ

そして掛け替えのない命であることを再確認もしたのだ。

パワプロ

「わーわーわー！　わかったわかった！ ひ、光！ ほら！ な 泣くのやめよう！」

パワプロ

「……やっぱり、光も
　オーヴァードになったん、だな」

パワプロ

「平気じゃないよ、やっぱり自分が怖いとまで思ったよ
　けれど……まぁかろうじて、こんな風に五体満足なのは
　VTRさんや、そして……えっとぉ……」

パワプロ

妙に口をもごもごさせて、光から目を逸らす。

パワプロ

「なんでもない！」

パワプロ

「え？」

パワプロ

「ひ、光……」

パワプロ

野球帽を深く被り、日常を失った彼女の傍で
同じくもう二度と知る前には戻れない自分は陰を落とす。

パワプロ

「なあ、光……光は俺が……これからも学校に通い続けるっていったら
　どうする？」

パワプロ

「いいや」

パワプロ

「光と一緒じゃないと、多分無理だ」

パワプロ

「耐えきれないさ」

パワプロ

「俺は本気だぞ」

パワプロ

「……い、いや忘れてくれ！ まぁしばらくどうせ学校には顔出せねえさ！
　出そうにも、な、まだ周りもバタバタしてるし
　むしろ行かせてもらえないだろうし、な」

パワプロ

「まぁ何だ、ほら学校行く行かないとかその前に、さ
　俺たちで退院祝いとか考えとこうぜ……まぁそれに
　本当はあいつらは凍結されながらも生きてるとはいえ」

パワプロ

「世間では死んだことになってる皆の葬式も出ないとな……」

パワプロ

「見つかるさ、きっと
　……きっとさ」

パワプロ

「……」

パワプロ

「でぇ～い！ やめやめ！ どうせ俺たちは生き残っちゃったんだ
　こうなれば俺たちは……俺たちなりに新しく日常を謳歌するんだ！」

パワプロ

「まぁそのプランとか、そういうのはわからねえけど、さ」

パワプロ

「…………お前となら何だかうまくやれそうなんだ」

パワプロ

「…………」

パワプロ

「バッターアウトって感じだな」

パワプロ

パワプロ

パワプロ